『定家葛(ていかかずら)』

定家葛
定家葛

ご近所の定家葛(ていかかずら)が咲き始めました。

とってもいい香りがします。

花びらの半分が、風を受けるように折れ曲がっているので、風車のようにくるくると回り出しそうです。

 

昔は、柾の葛(まさきのかずら)といったのですが、藤原定家と式子内親王との悲しい恋にちなんで、こう呼ばれるようになりました。

式子内親王は、後白河法皇のお嬢様。

彼女の和歌の師が、藤原俊成。

その俊成の子が定家ですから、そんな関係で出会ったのでしょうね。

内親王の方が、8~9歳年上です。

花の伝説では、定家の方が積極的に追いかけたようになっていますが、ふたりが恋愛関係にあったかどうかはまったく定かではありません。

でも、内親王の残した歌は、忍ぶ恋を詠ったものが多いのです。

そのお相手は誰だったのでしょう。

 

今、京都で冷泉家・王朝の和歌守展が開催されています。

行くつもりでいるのですが、なかなか行けなくて……。

でも、6月6日まで。

早く行かなくちゃ!

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    スコッチ (土曜日, 15 5月 2010 18:02)

    門扉横の板塀を壊すほど茂ってたのは、おそらくジャスミンだろうと思うのですが、良く似てます。有毒植物だと言う事ですが、意味ありげですね。恋焦がれて・・まさかね(笑)

    庭先に出て、良い香りがすると季節を感じますが、ジャスミンの香りは芳香剤に使われているので厠を思い出して、残念な事も^^;

    女房言葉、コメントを書いた後、著書に書かれてた事を思い出しました。
    失礼致しました。。「はもじい」が女性的で色気もあり好きです^^

  • #2

    夢子 こと 山下景子 (土曜日, 15 5月 2010 23:58)

    スコッチさま

    ジャスミンの花と似ていますが、花びらのそり方が違いますね。
    一重の白い夾竹桃(きょうちくとう)が、定家葛をそっくりそのまま大きくしたような感じです。

    はもじい……着物の袖を口元にあててうつむくしぐさが似合うような言葉ですね。

  • #3

    はなはな (日曜日, 23 5月 2010 06:23)

    ちょうど庭先で咲き始めています。私の花ブログで、アップしようかなと思い、ちょっと検索したら、こちらに。花の名の由来、様々ですが、これもまた悲しい物語ですね。

  • #4

    夢子 こと 山下景子 (日曜日, 23 5月 2010 21:57)

    はなはなさま

    すばらしいお花の写真が満載のサイトですね。
    楽しませていただきました。
    ありがとうございます。

    花に秘められた物語は悲しいけれど、心ひかれる花ですね。
    そんな花がお庭で咲いているなんて、素敵!