2011年

2月

28日

『芽吹き』(めぶき)

芽吹き柳
芽吹き柳

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柳の芽吹きは、とくに、「芽吹き柳」「芽張り柳」などと呼ばれます。

 

去年の雨の日、明石城のお堀端。

春雨と青柳の糸が織りなす情景が、あまりに美しくて、ため息が出ました。

 

柳の芽
柳眼

そういえば、柳の芽のことを、「柳眼(りゅうがん)」

ともいいます。

 

~一雫 こぼして延びる 木の芽かな~

 (有井諸九尼)

 

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2011年

2月

20日

『待雪草』(まつゆきそう)

スノードロップのつぼみ
雪のしずく

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最近では、「スノードロップ」より、「スノーフレーク」のほうが、

よく見かけます。

「スノーフレーク」は、「雪のかけら」といったところでしょうか。

『待雪草』より大きいので、「大待雪草」とも呼ばれます。

 

 『待雪草』の写真は、ありませんでしたので、

88banner.gifから……。

スノードロップの花
待雪草、春告草

上は、つぼみ。

右は、花が開いたところです。

 

下は、「大待雪草」の写真です。

雰囲気は、似ていますよね。

そうそう、「鈴蘭水仙」とも呼ばれます。

こちらのほうが、ぴったりで、覚えやすいですね。

大待雪草
大待雪草
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2011年

2月

14日

『恋風』(こいかぜ)

ジョウビタキの雌
恋待ち尉鶲

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家の近くで、「膨雀(ふくらすずめ)」ならぬ

「膨尉鶲(じょうびたき)」を見つけました。

雌です。

雄は、鮮やかな橙色のお腹、

黒地に白い紋のついた派手な装いですが、

雌は地味。

寒い日だったので、まんまるにふくらんで、冷たい風に吹かれていました。

まるで、『恋風』に吹かれているかのよう……。

 

撫子
忘れ撫子

もうひとつ……。

 

私の家の庭で、なぜか、もう

「河原撫子(かわらなでしこ)」の花が咲いています。

しかも、次々とつぼみをつけているんですよ。

冷たい風に吹かれながら……。

早咲きというにも、返り咲き、忘れ咲きというにも

そぐわない時期ですが……。

 

ふと、こんな歌を思い出して、恋風に吹かれているような気がしました。

 

~一本(ひともと)の なでしこ植ゑし その心

     誰(たれ)に見せむと 思ひそめけむ~

  (大伴家持 『万葉集』)

 

じつは、この歌、恋の歌ではなくて、国分寺の僧侶をもてなすために作った歌だそうです。

でも、恋心にも当てはまりますよね。

 

 

 

 

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2011年

2月

06日

『美人の日常語』

美人の日常語
美人の日常語

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2008年に発売された『美人の日本語』の文庫版と並べると、

本当に姉妹本のようで、かわいいです。

 

発売が新書と重なってしまいましたが、

こちらの方も、どうぞよろしくお願いします。

 

 

追善供養の様子
追善供養の様子

ところで、旧暦2月4日は、平清盛が亡くなった日。

神戸の能福寺では、清盛の追善供養が行われました。

能福寺は、兵庫大仏で有名ですが、清盛の墓所といわれる

「平相国廟」もあります。

私も、お焼香をしてまいりました。

 

こちらが、兵庫大仏です。 

後ろ姿が憂えておられるようで……。

  ↓

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2011年

1月

31日

『一文字』(ひともじ)

葱畑
一文字

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葱(ねぎ)が大好きな主人は、うっかり私がきらすと、

一人で買いに行くほどです。

 

寒さに弱かった私が、強くなったのも、

この『一文字』を、毎日欠かさないおかげかな?

頭を使うときにもいいそうですしね。

 

88banner.gif

 

葱坊主
葱坊主

そうそう、葱坊主もかわいいですね。

 

以前は、根っこを植えて、育てていました。

写真も撮ったはずなのですが、見つからなかったので、

今回もフォトライブラリーからです。

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2011年

1月

23日

『現存12天守閣』

現存十二天守閣
現存十二天守閣

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こんな感じです。

 

ちなみに、この本には、ヒデさんは登場しません。

念のため……。

 

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2011年

1月

16日

『手向け』(たむけ)

手向け
手向け

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このような、素朴なしぐさが、『手向け』の原点

だったのでしょうね。

88banner.gif

 

 

今日で、阪神大震災から16年。

神戸の人たちにとっては、震災が、大きな心の節目になって、刻まれています。

昨日も、近所のお好み屋さんで、マスター夫婦や居合わせたお客さんたちと、

震災当時の話になりました。

みんな、今でも鮮明に覚えていて、ひとりひとりが語り部です。

 

節目といえば、震災後に建った我が家では、電化製品などが、次々と

故障し始めています。

使用年数を聞かれるたびに、「地震の後からです」と答えているのですが、

そんなお家、多いのではないでしょうか。

 

 

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2011年

1月

09日

『夷布』(えびすめ)

昆布
夷布

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劇団・朋友西海真理さんからいただいた、

北海道産の夷布です。

定期的に、『美人の日本語』の朗読会を

主宰してくださるんです。

 

今日は、宵戎。

私の家は、商売をしていたので、子どものころから、

近くの柳原戎に行くことが恒例になっています。

さっそく行ってきました。

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2011年

1月

02日

『御神籤』(おみくじ)

御神籤
御神籤

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毎年、近くの生田神社の御旅社で、

御神籤を引くのが恒例です。

吉凶よりも、書かれている和歌が楽しみなんです。

 

今年は、

 

~春くれば ふりつむ雪も とけぬべし しばし時まて 山のうぐいす~

 

春にいいことがありそうですね。

待ち遠しいです。

初日の出
初日の出

 

もうひとつ恒例の初日の出。

 

今年は、家の近くの会下山(えげやま)から見ました。

楠正成が陣をはった場所です。

天気予報が悪かったので、

見られるとは思わなかったのですが、

行ってみると、厚く盛り上がった山のような雲の上から、

まぶしい初日が顔をのぞかせてくれました。

 

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2010年

12月

26日

『注連縄』(しめなわ)

注連縄
注連縄

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去年の大みそかは、彦根城で除夜の鐘をつきました。

天秤櫓の入口に飾られていた注連飾りです。

 

今年は、家でゆっくり……ばたばたかもしれませんが、

過ごす予定です。

 

ちゃんと、お正月の準備もしないと……。

 

新年は、恒例の初日の出も見に行きます。

今年は、お天気が悪そうですが、また、ご報告しますね。

 

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2010年

12月

20日

『枯木星』(かれきぼし)

枯木星
枯木星

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先日も、ふたご座流星群の流れ星が見られたようですが、

私は少し夜空を眺めただけで、断念しました。

ここへきて、急に仕事が忙しくなったので……。

また、次の機会に、ゆっくりと眺めたいと思います。

 

でも、「流星」や「天の川」、「星月夜」は、秋の季語なんですね。

 

ところで、写真は、私が撮ったものではないのですが、

「月夜」とタイトルがついていましたので、

真ん中の光は、星ではなくて、月なのでしょうね。

でも、私の『枯木星』のイメージにぴったりだったので、

「枯木星」として、紹介させていただきます。

 

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2010年

12月

12日

『諸向』(もろむき)

諸向
諸向

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岡山県総社市にある鬼ノ城には、

たくさんの裏白が斜面を覆っていました。

 

同じ、裏が白くても、葛(くず)の葉は、

「裏見草(うらみぐさ)」と呼ばれて、「恨み」に掛けて

歌に歌われるのですから、大違いですね。

 

人と人の間でも、はじめは、いいところが見えても、

だんだん、悪い面を見るようになりがちですね。

『諸向』にあやかって、いいところ探しに努めたいと思います。

 

 

 

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2010年

12月

05日

『年世積月』(としよつむつき)

清盛くんを真ん中に
清盛くんを真ん中に

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私は、ずっと年末になると、一年を振り返って、

「私の十大ニュース」を記録していたのですが、

去年、一昨年は、悲しすぎて振り返ることができませんでした。

今年は、結婚したことですし、新たな気持ちで、

一年一年積み重ねていきたいと思っています。

 

再来年の大河ドラマは、「平清盛」だとか。

私の住む街は、清盛ゆかりの地でもあるのです。

「清盛くん」の像が、あまりにもにこやかな顔をしているので、

仲人代わりになっていただきました。

 

 

 

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