『山吹』(やまぶき)

一重
一重

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29日は、奈良の高取城跡に行ってきました。

ちょうど山吹の花がまっさかり。

一重のも八重のも咲いていました。

(メルマガの発行が遅くなってしまってすみません)

 

 

八重山吹
八重山吹

さて、『常山紀談』では、太田道灌が蓑を借りようと、

民家を訪ねたところ、そこの若い娘が、

黙って山吹の枝を差し出したということです。

「実のひとつだになきぞかなしき」と

「蓑ひとつだになきぞかなしき」をかけていると、

いうことですね。

原文は、兼明親王(醍醐天皇の第十六皇子)

の歌で、「あやしき」でした。

 

~七重八重 花は咲けども 山吹の 

  実のひとつだに なきぞあやしき~
 (兼明親王『後拾遺和歌集』)

 

*******(夢子語訳)*******

 七重、八重と、花は咲くけど、山吹には、

 実がいっこもつけへんねんなぁ。

 不思議やなぁ。 
*****************

 

 

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    水辺のプリマ (土曜日, 05 5月 2012 00:16)



    全く風流ではありませんが・・・

    山吹と木イチゴの花が似ていて

    子供の頃は区別がつきませんでした。

    いつかは山吹もイチゴを付けるだろうと

    食いしん坊の私は楽しみにしていました。

    願いは叶うことはありませんでしたが、

    今、調べてみると、山吹にも食べられない

    実が付くとのこと。

    観察が足らなかったため、山吹の実を

    みたことがありませんでした。

    今年は山吹の散った後、観察して絵日記に

    したい(^_^;)

  • #2

    スコッチ (日曜日, 06 5月 2012 12:20)

    「移ろう」誰かさんの恋心に似て
    黄信号で、春もそろそろ終わりですか

    季節を追いかけるが如く歌われ・・
    いや、現代の季節変わりが遅くなったのかも
    確かに春と秋、心地よい季節が短くなったような

    鳥が運んで庭先のあちらこちらに
    黄色い花が印象的ですね^^

    黄色と言えば、黄菖蒲が社の池に群生
    陰の景色に陽の黄色、完成された風景に感じます
    ん~、自然は美しい!

    ちなみに黄菖蒲は自然の菖蒲(原種)ですって(^^♪

  • #3

    夢子 こと 山下景子 (月曜日, 07 5月 2012 00:25)

    水辺のプリマさま

    本当に、木イチゴと似ていますね。
    一重の山吹は、小さな実をつけるんですってね。
    八重山吹は、実をつけないってきいたのですが……。
    そろそろ花が散るころなので、私もよく観察したいと思います。

  • #4

    夢子 こと 山下景子 (月曜日, 07 5月 2012 00:27)

    スコッチさま

    本当に、春と秋、短くなったような気がしますね。
    そろそろ、夏へと拍車がかかったような……。

    黄菖蒲が原種とは知りませんでした。
    そうなんですか。
    菖蒲の見方が変わりそうです。